中小企業の事業承継は待ったなしの状況
中小企業庁「令和7年中小企業実態基本調査」から、中小企業経営者の年代別構成が明らかになりました。60歳代が最多で、70歳代以上が3割を占めています。事業承継・後継者育成は多くの中小企業にとって喫緊の課題です。
2024年度の調査結果(全体)では、60歳代が27.5%で最多、50歳代が25.5%、70歳代が24.9%と続き、50〜70歳代だけで全体の77.9%を占めています。
| 業種 | 40歳代以下 | 50歳代 | 60歳代 | 70歳代以上 |
|---|---|---|---|---|
| 合計 | 14.0% | 25.5% | 27.5% | 33.0% |
| 建設業 | 17.2% | 28.9% | 28.4% | 25.5% |
| 小売業 | 12.5% | 23.7% | 25.2% | 38.6% |
| 情報通信業 | 24.5% | 31.7% | 29.3% | 14.5% |
| 宿泊・飲食サービス業 | 12.2% | 23.3% | 28.6% | 35.9% |
出典:中小企業庁「令和7年中小企業実態基本調査(令和6年度決算実績)速報」
70歳代以上の経営者が3割を占める状況は、後継者不足とあわせて深刻な課題です。特に2019年度と比較すると、70歳代の割合が29.3%→24.9%に低下し、50歳代が21.4%→25.5%に上昇しており、世代交代が少しずつ進んでいることがわかります。
事業承継にあたっては、経営の引き継ぎだけでなく、人事・労務管理体制の整備・引き継ぎも重要なポイントです。就業規則・賃金制度・社会保険手続きが属人的に運用されているケースも多く、承継前に体制を整えておくことで引き継ぎがスムーズになります。
事業承継の場面では、財務・法務と並んで「労務デューデリジェンス(労務DD)」の重要性が増しています。就業規則の整備状況・未払い残業の有無・社会保険の加入漏れ・雇用契約書の不備など、労務リスクを承継前に把握・是正しておくことで、後継者や買い手側が引き継ぐリスクを大幅に低減できます。「引き継ぐ前に労務管理の現状を棚卸ししたい」「労務DDの対象になりそうで不安がある」といった場合のご相談にも対応しております。お気軽にお声がけください。
※本記事は2026年4月30日時点での法令に基づく内容となっております。
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