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廃止される前に計画届を出しておきたい助成金(その3)

職場定着支援助成金・雇用管理制度助成コースとは?
職場定着支援助成金・雇用管理制度助成コースとは?

 職場定着支援助成金「雇用管理制度助成コース」は、「評価・処遇制度」「研修制度」「健康づくり制度」「メンター制度」などの制度を導入することで雇用管理の改善を行い、人材の確保・定着を図る事業主に対して助成する制度です。

 

 事業主が新たに従業員の健康づくりに資する制度の導入・実施を行った場合に、「制度導入助成」として10万円を支給するものです。

 

 また、導入した制度の適切な運用を経て従業員の離職率の低下が図られた場合に、「目標達成助成」としてさらに57万円(生産性要件を満たした場合は72万円)が
支給されます。

 

 このように、この助成金は制度導入と目標達成の2段階に分けて支給されるのが特徴です。

 

【制度導入助成】:各コース10万円

 ※以下の制度を新たに導入した場合に支給

  1. 評価・処遇制度:評価制度や賃金制度(退職金や賞与含む)、諸手当制度等
  2. 研修制度:新入社員研修や管理職研修、マーケティング研修等
  3. 健康づくり制度:法定の健康診断以外の、人間ドックや生活習慣病予防検診等
  4. メンター制度:指導・相談役として先輩(メンター)が後輩(メンティ)をサポートする制度

 

【目標達成助成】:57万円(生産性要件該当の場合は、72万円)

※制度導入後、評価時離職率が計画時離職率より以下の離職率ポイント以上低下させることが要件

  • 事業所の雇用保険被保険者数 1~9人:低下させる離職率ポイント 15%ポイント
  • 10~29人:10%ポイント
  • 30~99人:7%ポイント
  • 100~299人:5%ポイント
  • 300人以上:3%ポイント
【全体の流れ】
  1. 雇用管理制度整備計画の作成・提出(管轄ハローワークへ届出)
  2. 各種雇用管理制度の導入(就業規則に規定・周知)
  3. 各種雇用管理制度の実施(計画期間3か月~1年以内に実施)
  4. 制度導入助成の支給申請(計画期間終了後2か月以内に管轄ハローワークに届出)
  5. 目標達成助成の支給申請(算定期間(計画期間終了後12か月間)終了後2か月以内)

 

 さて、この助成金ですが、来年度から新設される「人材確保等支援助成金」に統合されることが決まっており、それと同時に「制度導入助成」が廃止されることになっています。

 したがって、この助成金を活用するためには、3月末までに計画届を出しておく必要があります。

 

 なお、「目標達成助成」はこれまで通り残ります。

 

 

 

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※上記は、公開日時点での法令・行政情報等に基づく内容となっております。