塩崎恭久厚生労働相は4日のインタビューで、公的年金の積立金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)について、「ベンチャー投資も十分あると思う」と述べ、ベンチャー企業を新たな投資先として検討する考えを示しました。
GPIFは約130兆円の積立金を運用する世界最大級の機関投資家として、現在は値動きが少ない国債を中心に運用しており、ハイリスク・ハイリターンとされるベンチャー企業は対象にしていません。GPIFは、この秋にも運用方針を見直し、国内株式の比率を高める見通しです。
また、望ましいGPIFの新たな年金運用方針に関しては「新しい組織の強固なガバナンス(企業統治)の下で、専門家によって考えられ、なおかつ厚労相などと大きな方向性で合意すること」と指摘しました。