空前の人出不足と言われる昨今、人材確保に日々腐心している企業も多いのではないでしょうか。中には求人広告や人材紹介会社、その他有料媒体の費用が増えるばかりで、一向に希望する人材が採用できず、憤りを感じているという方もいらっしゃるかもしれません。

　データでも分かる通り、近年、「人材確保」に関しては、経営課題の上位を常に占めるようになってきており、まさに人材の採用・定着・活用のためにいかに工夫を凝らすかが、中小企業の経営を左右する時代になったといってもよいでしょう。

　一般的に採用活動を分解すると、「募集」「選考」「契約」のフェーズに分かれるわけですが、ほとんどの中小企業の課題は、やはりこの「募集」であり、一定数の採用候補者を集めることができないことが最大の悩みとなっているようです。

　この「募集」に必要な要素をさらに細かく見ていくと以下に分けられます。

• 企業力：会社の規模、歴史、業界、商品、オフィス環境、仕事内容、資金力、ブランド力等
• 条件：処遇（給与・賞与）、勤務日数・時間、勤務地、福利厚生、職場風土
• 採用活動：採用コンセプト、媒体活用、マーケティング、求人原稿、露出頻度、採用コスト

　ほとんどの会社が、大手に後れを取る「企業力」を補おうとして、民間業者の言われるがまま有料媒体等にお金をかけ、疲弊しているという構図となっています。

　実は、このすぐには変えることが難しい「企業力」ではなく、思い立てばすぐにでも変えることが可能な「条件」や「採用活動」、とりわけ「求人原稿」や「採用コンセプト」、「媒体活用」といった要素に目を向けることに、採用力を高めるヒントが隠されています。

　「ハローワーク求人」と聞いて、どのようなイメージをお持ちになりますか？確かに無料だけど、「応募が少ない」「良い人材が来た試しがない」「求める年齢層からかけ離れている」「使い勝手が悪い」「アナログ」など、正直良いイメージはほとんどないのではないでしょうか。

　しかし、時代は変わりました。

　書き方に工夫を加えるだけで、単なる「求人票」が「求人広告」に変わり、驚くほどの効果が期待できます。特にネット全盛期と言われるこの時代、民間媒体との連動効果により、お金をかけずに露出頻度を高めることが容易になり、さらに今年からはハローワークの求人システムが一新されたことで、情報の更新・修正、画像情報のアップなども利便性が高まり、より機動的に活用できるようになりました。まさにここに取り組まない手はないというわけです。

1. コストダウンが実現できます。
   ◎募集・採用コストの削減
   ◎採用後の労務管理のコスト削減
   ◎助成金活用による採用時費用負担の軽減
2. 社員の生産性UPに繋がります。
   ◎会社に対する帰属意識の向上
   ◎業務に対する動機づけの確立
   ◎入社～実務開始までのスムーズな移行に伴う、業務効率化の実現
3. 雇用リスクが軽減します。
   ◎早期離職の未然防止
   ◎労使間の認識違いによる雇用トラブルの未然防止
   ◎雇用のミスマッチの回避