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事務所通信2014/9/5号① 残業時間の管理は大丈夫ですか?

労働者も自分で労働時間を管理!?

「残業代自動計算アプリ」登場

 

 文書作成日:2014/9/4

 

 昨今、求人倍率も1倍を超え、雇用情勢も好転していることもあってか、一時期過熱気味であった未払い残業代請求に関する問題も、やや落ち着いてきているようなイメージがありますが、一方でIT機器の発達により、さらに次のステージに差し掛かっていると言えるかもしれません。

 会社側の勤怠管理システムについては、各社からさまざま機器が発売されており、利便性も高いものも多いですが、中小企業においては、まだまだこういった機器を使うことや勤怠管理そのものについても意識が低い企業が多いというのが実情です。そんな中、先日、労働者側が自動的に労働時間を管理できる、スマートフォン(iphone)のアプリが登場しました。その名も、「俺の残業代がこんなに少ないわけがない」。(”俺のイタリアン”シリーズに肖ろうというのでしょうか・・・)

http://products.bravesoft.co.jp/orezan/

 

 無料のアプリですが、まず初期設定として勤務地・休憩時間・時給等を設定さえすれば、位置情報(GPS)により自動的に出勤、退勤時間を記録してくれるという優れものです。業務時間の経過で勤務継続時間と深夜時間帯・休日出勤も自動判別し、リアルタイムで残業代が増えていく様子も表示され、更には蓄積したデータをCSVファイル形式でメール出力できるため、Excelで加工もできるようです(自分で労働時間を管理して効率よく仕事をするためのツールというよりも、むしろ未払い残業請求への活用を意識した作りになっているものと思われます。全く恐ろしい世の中です・・・)

 これまでであれば、労働者側は、手帳に出退勤時間を記録したり、あるいは帰り際に自分あてにメールを送った記録を残したりなどで、残業代請求を行なってくるケースがありましたが、今後はこうしたGPSなどを利用して請求するケースも想定されるかもしれません。

 企業としては、そもそも労働者に不信感を与えないよう、日常の勤怠管理や残業の事前申請・許可制等を徹底するなど、適正な労務管理に努めていきたいところです。

 

 ところで、新たに勤怠システム等を導入したいけれども費用負担が気になるという中小企業経営者の方も多いかと思いますが、こういった労務管理の費用補填に繋がる助成金があるのをご存知でしょうか?

 

職場意識改善助成金

厚労省 参考サイト↓ http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/jikan/syokubaisiki.html

パンフレット↓

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000044947.pdf

 

以前からあった助成金ですが、補助率・金額ともアップされ、最大で対象経費の3/4、80万円の上限となりました。我々専門家への委託費用も経費対象となっていますので、この点もご安心ください(笑)。

 

 ぜひこの機会に自社の労務管理を見直してみてはいかがでしょうか。

 ご質問等ございましたら、お気軽にお寄せください。


※文書作成日時点での法令・情報等に基づく内容となっております。